他人との生活の共同を考えたとき、シェアの次によく知られているのは、スウェーデン・デンマーク・オランダなどで早くから営まれてきた、コレクティブハウジングという共同居住実践だろう。早くからコレクティブハウジングを日本に紹介してきた専門家によれば、「個人や家族の自由でプライバシーのある生活」を基本に、複数の世帯が日常生活の一部を共同化して生活の合理化をはかり、共用の生活空間を充実させ、そのような住コミュニティを「居住者自身がつくり育てていく住まい方」であると定義されている。
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日常生活の一部の共同化の具体例として、基本的に週に何日かの夕食の共同運営を中心としている点に特徴がある。もちろん、食事の共同だけが日常生活の共同を意味しているわけではない。しかし、専門家が、日常生活の共同化を、お祭りや週末にバーベキューをやろうということとはまったく逆のことであると主張するように、コレクティブハウジングでは、祝祭やイベントのような非日常を共同するのではなく、日常を共に生きることに主眼が置かれている。日常生活の共同のなかでも食事の共同を象徴的にも実践的にも重要なものと位置付けていることもうなずける。居住者全員が集まるミーティングは、月に一度しかない場合が多いが、それは週に数度は食卓で顔を合わせているからだろう。