イギリスではウォーターフロントへ移転するオフィスも

2011.09.30

イギリスではロンドン郊外にも新しい街が建設された。ロンドンの中心部からテムズ川を下るような形で東に一〇キロほど行ったところにある、ドッグランズという街である。もともとはたくさんの倉庫や造船工場があった街だが、サッチャー元首相により大規模な再開発が始められ、いまではロンドンのウォーターフロントとして注目を集めている。ドッグランズの中心は、イギリス国内で最も高い五〇階建て、高さ二二四メートルの近代的な高層ビル、キャナリー・ウォーフ・タワーのそびえるキャナリー・ウォーフ駅周辺だ。ロシアや中国など急成長する新興市場国の資金、主要には中東のオイルマネーといわれている資金が市場ルールが厳格化し堅苦しくなったアメリカを避けて、自由に市場を流通し、ウィンブルドン現象と称されるロンドンのシティを経由して世界に向かっている。その結果、ロンドンでは各国の金融機関の拠点拡充の動きと進出ラッシュで、シティのオフィス賃料が急騰している。そこで近年はキャナリー・ウォーフへと移転する企業が増えているという。いまでは、国籍のさまざまな七万人の人々がキャナリー・ウォーフで働いていて、一〇年前のおよそ一〇倍とのこと。

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