対処できることは、たくさんある

2011.09.30

ピカピカではあっても薄っぺらな消耗品住宅が量産され、住まいも街並みも、日本の住文化はますます貧しくなっていくばかりです。大人が見ても分らないほど、プラスチックの板や合成樹脂にプリントされた木目は精巧かつ美しい。いかにも本物の石やレンガのように見えるビニールクロス、アルミサッシの建具にさえ、木目の年輪が施されています。しかし、住まいは子どもにとって、創造性や豊かな感情を育む場としてかけがえのない場所なのです。新建材で包まれ高気密化された空聞かふさわしいか否か、論を待つまでもありません。密閉され引き籠もりがちの子ども部屋は、吸水性のないビニールクロスによって、あたかも目張りされているかのようです。気密性が高められた部屋は、外気と内気の温度差によって湿気がこもり、子どものぬいぐるみやベッドの布団など、吸湿性のよいものがそれを吸い上げ、ダニやカビの温床と化してしまいがちです。子どもの乳幼児教育や習い事などより、むしろこのことに気がついて欲しい。対処できることは、たくさんあるはずです。

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